生きるを考える対話講座③レポ

●日時:6月15日(土)14:00~16:30
●場所:サンライフ練馬 研修室2
●提案・進行:佐野靖彦さん
●テーマ:私がわたしになる
●参加費:無料
●参加者:18名
●内容:ひきこもり当事者で、自分らしい生き方を模索・実践している佐野靖彦さんとの対話を通して「生きること」について考える

佐野靖彦さんの提案・進行による対話講座の3回目です。
地域にお住まいの方、
佐野さんのネットワークによって福井県、神奈川県などの遠方からの方、
毎回参加の方、初めて参加の方、
20代から70代までの方々が参加下さいました。

まあるく円になるように椅子を配置し、佐野さんとの対話を通して
静かにゆっくりと自分を見つめる時間を持ちました。

初めに佐野さんからプリントが配られました。
内容は「虻(あぶ)のはなし」

佐野さんは、「これを読んで、どんなことを思った?」と問いかけます。
それぞれが、どういうことだろう?と考えます。
手を挙げて思ったことを話したり、佐野さんと目が合って当てられて話したり。

私も当てられたので、自分の思ったことを話しました。
「人間も、出口が見つけられずに同じ所をぐるぐる回っていることがあるけど、
視野を広く持って、客観的な視点で自分を含む全体像が見えるようになると、
出口が見つかるってことなんじゃないかなぁ?」

今回のテーマは「私がわたしになる」
佐野さんが提案されたテーマなのですが、
「私がわたしになるってどういうことだと思う?
僕わからないからみんなに教えてほしんだよね」と佐野さん。

それぞれが考えて、ざっくばらんに自分の考えを話します。
他の方のお話を聞きながら頭をめぐらせているうちに、
私もハッと考えついたことがあったので、手を挙げて話しました。

講座の1回目のテーマは「あなたの一番大切なことは何ですか?」でしたよね。
その時わたしは違うことを言ったと思うんですけど、今思うのは、
一番大切なことは、自分の本当の思い、本心だと思うんです。

そして2回目のテーマは「辛さに苦しむのは何のため?」でしたね。
これもその時は違うことを言ったと思うんですが、今思うのは、
生きていくうちに、こうあるべき、こうじゃなきゃいけないといった
思い込みや信念が取り込まれていくと思うんですね。
その取り込まれた信念が、自分の本心とは違っている、本心とのずれがあることで、
本来の自分ともうひとりの自分が喧嘩している状態になってしまって
辛くなって苦しむんじゃないかな?と思いました。

そして今回のテーマ「私がわたしになる」ということは、
本来の自分と、思い込みに縛られているもう一人の自分とが
つながってひとつになる、ということではないかな?と思いました。

佐野さんは、どのように思われたかはわかりませんが、
「考えは毎回更新していけばいいんですよ」と言ってました。

そうですよね。自分を見つめる機会を持つことで、自分の考えも育っていきます。
このような会を通して、それぞれが考えを育てていければいいんだと思いました。

今回いいな~と思ったのは、それぞれが臆することなく
自分の思いを率直に話していたことです。
会の初めのほうでは、皆さん少し緊張の面持ちでしたが、
途中10分間の休憩の後は、皆さん表情がほぐれて、和やかな雰囲気になっていました。

「このような、みんなで考える会というのは滅多にないですよね」という声が聞こえ、
本当にそうかもしれないな~と思いました。

講師が何かについて語ったり教えたりするのではなく、
話し合って何か答えや結論を出すでもなく、
テーマに沿ってそれぞれが考えたことを言葉にしていって、
それに対して否定もせず肯定もせず、それぞれの思いを聞き合うだけ。

考えてみると、こんな会にはこれまで参加したことがないように思います。

帰り際には「次回は友達も誘って連れてきます」という声も聞こえ、
参加者の皆さん、満足された様子でした。

対話講座シリーズ次回からは「実践編」ということ。
次回はどんなお話し合いになるのか、今から私も楽しみにしています。